○ココまで来たら、平壌と対話すべき。。




朝日の電子版より。。




北朝鮮、米本土全域「攻撃可能」 正恩氏「歴史的大業」

ソウル=牧野愛博、武田肇2017年11月29日13時27分

 北朝鮮は29日午前3時18分ごろ、西部の平安南道(ピョンアンナムド)平城
(ピョンソン)付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。53分後に
青森県西方約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。韓国
軍合同参謀本部によると過去最も高い約4500キロまで上昇し、約960キロ
飛行。北朝鮮の朝鮮中央テレビは29日午後0時半に「重大報道」として、新
型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」の発射が成功したとす
る政府声明を発表した。

 韓国軍はICBM「火星14」(射程約1万3千キロ)の系列と推定している。

 重大報道によると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が現地を視察
し、「核武力完成の歴史的大業を果たした」と語った。報道は、米本土全域を攻
撃できるとし、超大型重量級の核弾頭装着が可能だと説明。火星14よりも戦術
的能力が優れているとした。

 声明は、米国の核の脅威から北朝鮮本土や国民生活を守るとし、米国が北
朝鮮の利益を侵さない限り、北朝鮮も他の国の脅威にならないとした。

 小野寺五典防衛相は29日朝、記者団に「かなりの能力を持ったICBM」と断
定。ミサイルが複数に分離した様子をとらえたレーダー航跡などを踏まえ、「多
段式の弾道ミサイルであった可能性」に言及した。

 北朝鮮は7月に2度、火星14を発射。いずれも高角度で発射して飛距離を
抑えるロフテッド軌道で試射された。韓国軍によれば、今回もロフテッド軌道を
取ったとみられる。

 米民間団体「憂慮する科学者同盟」のミサイル技術専門家、デービッド・ライ
ト氏の試算によると、通常の角度で発射した場合、射程は1万3千キロに及ぶ。

 米軍は今月、原子力空母3隻を朝鮮半島近海に派遣するなど、北朝鮮の挑
発を強く警戒してきた。北朝鮮はあえて日本列島を越えないように発射し、米
軍の迎撃などを避けつつ、米本土を攻撃できる能力を示そうとした可能性が
ある。トランプ米政権が20日行った「テロ支援国家」の再指定に反発する意
図もあったとみられる。

 ミサイルが発射された平安南道平城は平壌から約30キロで、ここからの弾
道ミサイル発射が確認されたのは初めて。7月の火星14の発射では、移動
式発射台を使って時間や場所の制約を受けずに発射できる能力を示しており
、米韓は今回の発射方法を分析している。

 一方、韓国軍はミサイル発射直後、陸海空軍がミサイルを同時発射し、同
一地点を攻撃する訓練を行い、北朝鮮への報復能力を示した。文在寅(ムン
ジェイン)大統領はトランプ米大統領と電話協議し、米韓同盟を軸に北朝鮮へ
の制裁と圧力を強めることで一致した。

 北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、中距離弾道ミサイル「火星12」(射

程4500〜5千キロ)が日本上空を通過して太平洋上に落下した9月15日
以来となる。(ソウル=牧野愛博、武田肇)





さすがに、プロのジャーナリストのチカラを借りなければ、「正確なトコ」は分か
りませんからねぇ。日本上空のロフテッド軌道を飛ばし、日本海に着水するミ
サイル実験というコトは、平壌も相当高度なミサイル技術を持っているという
コトです。

ご指摘通り、「防衛のため」と称して、日本へのアメリカからの兵器の売り込
み合戦は激しくなり、日本の防衛費も高い水準で伸びて行くでしょう。そうい
う政権を選んだのですから。

ただ、この現時点での状況は、「相互確証破壊」と呼ばれるものです。自分
たちが攻撃したら相当の報復を受け、相手が攻撃したら自分たちも相当や
り返す・・・、ですからどちらも先に手を出せない、という状況です。

本来北朝鮮には核開発を断念させる外交目標だったのですが、それは失
敗だったようです。ならば今からでも北朝鮮の核施設を先制攻撃で破壊
するか・・・、それもはや多大な報復を受け、甚大な被害を日本国土にも及
ぼすだけです。

もう北朝鮮は核保有国と認めて、アメリカとよく話し合って、中国・韓国・ロシ
アの言う通り、「対話」すべき時期に来たと言った方が現実的です。

金正恩氏の「米国の核の脅威から北朝鮮本土や国民生活を守るとし、米
国が北朝鮮の利益を侵さない限り、北朝鮮も他の国の脅威にならない」と
いう声明は、アメリカをはじめとする平壌にとっての仮想敵国への「対話の
端緒」ととることもできます。やはり現状は「相互確証破壊」です。

何を「対話」するのか?つまり双方が話し合って、互いの手の内を、言うな
れば核攻撃能力を晒し合って、昔の米ソ関係のように、相互が段階的に
相手への攻撃能力を削減し合っていくというコトです。ただ一定日本の防
衛費は増大してさらなる兵器の売り込みがアメリカから要請あるでしょう
。でも、ドコかの時点で「戦力が均衡する」状況が発生します。そこから「
対話する」んです。

めずらしく金正恩氏が声明を出して居ます。

あらゆるルートを駆使して、アメリカと北朝鮮の間で、「対話の糸口をつか
む」コトは可能だと考えます。なぜなら平壌もその時点に達したと判断して
居る可能性が高いからです。

ココで北朝鮮の国民生活を極度に困窮させるだけの「経済制裁」≒「最大
限の圧力」は「控えめにすべき」です。かつての大日本帝国のように、「A
BCD包囲網」でエネルギー封鎖を受けて真珠湾攻撃に踏み切ったように
、北朝鮮も暴発してしまいます。そうなると「全面戦争」です。こちらの受け
る被害も甚大になります。

ですから「相互確証破壊」の現実は認めて、相互の核兵器攻撃能力を段階
的に削減していく「対話」を始めるのです。そのためにまた昔の6ヶ国会議の
ように周辺諸国が一同に会してもいいと考えます。

日米の「防衛能力を高める」ための軍事支出の増大は避けられないでしょ
うが、何も「攻撃してこなければ攻撃しない」と言って居るのですから。金氏
は。「先制攻撃を仕掛ける」などと言うのは言語道断です。双方にとってです。

平壌の目指して居たのは「戦力の均衡」でしょう。アメリカへの侵略では
無い。ただ度重なる「米韓軍事演習」のように平壌の方が極度の「脅威」を
感じていたのだと想われます。

「民主主義国家」群からは考えられない統治形態を敷いている北朝鮮で
す。違和感もあると想います。でもそれも「対話」していかなければ「改善
」はありません。

関係諸国には、日本も含めて、今後は慎重な行動が求められます。



Nov/30th/2017



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